iShootリング式三脚座78mmでナナニッパを強固に取り付ける話

人は皆、三脚座を買い替えたいと思うときが来るもの。とあるレビューで見かけたのは、ネジが故障して固定できなくなったために修理か買い替えが必要という悲しいお話。Amazonで流通しているiShootの三脚座なら、純正の半値以下で購入可能?品質が気になる、故障しない?
今回は純正品と比較しながら、なぜ私が三脚座を買い替えたいと思ったのか、純正よりも優れた点も紹介したいと思います。








パッケージ


無骨なパッケージ

パッケージは最近のカメラアクセサリーには珍しい無骨な茶色段ボールタイプ。無駄がありません。正式名称はLens Tripod Mount Ring IS-C720XBだったようです。Amazonでは名前は使われてませんでした。


開封の儀


説明は必要ないタイプ

開封しました。説明書などの書類は1枚もありません。本体と付属品のみが入っています。



内容物

付属品は六角レンチでした。レンチの使い方は後ほどご説明いたします。本体のAmazon商品ページの写真と違いですが、ネジ穴の位置が異なるようです。質感は高い印象です。


細部比較


正面

正面視です。構造はほとんど同じですが、純正は締め込むスリットが中心寄りに向いているのに対して、iShootは垂直方向に切られています。また純正はスリット上を滑り止めが跨いでいますが、iShootはスリットと同じ箇所で切れています。




側面

側面視です。リング幅は純正と同じようです。リング厚み方向の外径は若干、純正の方が大きいです。指で触れて初めて気が付く程度の差です。





底面

下面視です。座の寸法は若干、純正の方が小ぶりです。ただし、iShootは座面左右にザグリがあるため接地面積は逆転していそうです。純正は1/4ネジ穴だけですが、iShootには3/8ネジ穴、ビデオボス穴、アルカスイス用の回り止めネジがついています。開封の儀で登場した六角レンチは、この回り止めネジを取り外すときに使うものでした。




つま先

純正は先端にいくにつれ薄くなっていますが、iShootは厚み一定です。アルカスイス用の溝が掘ってあります。純正は雌ネジが別体になっているためか、天面に蓋があります。一方iShootは直接ネジが切ってあり、貫通しています。天面からネジを締められそう。



締め込み部

純正は細かな溝が多数彫ってあるのに対し、iShootは大振りの溝5本です。圧倒的にiShootの方が締めやすく、操作性はiShootに軍配が上がります。操作感も十分滑らかです。



リング内側(純正品)

純正のリング内側はこのような部品構成です。



リング内側(iShoot)

iShootは独自の設計になっています。リングのエッジはiShootの方が綺麗にも見えます。



取り付け

底面

レンズに取り付ける前に、クイックシューを取り付けてしまおうと思います。




Manfrotto 200PL

せっかくアルカスイスに対応していますが、三脚はマンフロットを愛用していますので、クイックシューも200PLを取り付けます。



ビデオピン

200PLにビデオピンを取り付けます。今回冒頭で触れた、私が三脚座を買い替えたいと思った理由で、純正よりも優れた点が、このビデオピンです。(マンフロットではビデオピンと呼び、一般的にはビデオボスという名称のようです。)



ビデオピン付き200PL

樹脂製のピンが一箇所飛び出しただけですが、これがつくことで、レンズが回転してネジが緩んでしまうことを抑止します。純正には対応する穴がないため取り付けることができません。(純正ではRFレンズからビデオボスに対応しているようです。)




取り付け

三脚座にクイックシューを取り付けました。ビデオピンの下端が見えます。




付け替え

純正と取り替えます。




EF 70-200mm f2.8 L * iShoot

取り付けるとこんな状態です。ガタは一切なく、純正品と遜色ない使用感です。ビジュアルもゴツゴツした感じが、男の子向けでワクワクします。



雲台へ装着

雲台へ装着し完成。純正では首を振ってしまっていた三脚座ですが、ビデオピンを使ったことで緩むことが無くなりました。非常に気持ちがいいです。これは買って正解でした。同じシステムで運用されてる方にぜひおすすめしたいです。



ということで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。良いカメラライフを!


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